開催日:2026年3月23日(月)
参加者:4名

今回の勉強会では、アサヒ飲料が取り組んでいる「CO₂を食べる自動販売機」について調べました。
この自動販売機は、大気中のCO₂を吸収する機能を備えており、身近な場所から環境負荷の低減に貢献する取り組みの一つです。
さらに、企業との連携によって回収したCO₂を活用した新しい建材の開発なども進められており、自分たちの知らないところで様々な取り組みが広がっていることに驚かされました。

ジャズドリーム長島で発見

特徴

・大気中のCO₂を吸収する国内初の自動販売機
・周囲の空気からCO₂のみを吸収し木と同じ役割をする
・都市部の「緑不足」を補う環境インフラ
・1台あたりの年間吸収量:スギ約20本分(CO₂排出量の最大20%相当)

開発背景

・自動販売機は技術開発が進みここ20年で約70%省エネ→ 近年は横ばい
・「自販機がCO₂削減できたら面白い」という発想から開発スタート
・親しみやすく伝えるため「CO₂を食べる自販機」とネーミング
・設置台数は2024年末時点で約500台で将来的に5万台を目指す

出典:アサヒ飲料CO₂を食べる自動販売機

仕組み

元々、自販機は周囲の大気を吸い込み、外に熱を放出する装置(凝縮器)の冷却に利用しています。
そこにCO₂吸収剤を搭載することで、大気中のCO₂を効率的に回収できる仕組みとなっています。
(CO₂吸収材は協力会社の工場で製品製造時に発生する副産物を活用しており、吸収材の加工や輸送時のCO₂排出量よりもCO₂吸収量が上回ることを確認している)

CO₂吸収材を利用しコンクリートを製造

アサヒ飲料は西松建設㈱とともに、製造過程でのCO₂排出量がマイナスになるコンクリートの開発に着手。CO₂を吸収した吸収材を活用し、コンクリートに練り混ぜることにより、CO₂排出量がマイナスになるカーボンネガティブなコンクリートを実現した。

●大気中のCO₂を吸収した吸収材を 1m³あたり約200kg以上混和
●吸収材をコンクリート内に固定化
●高炉スラグ微粉末をセメント代替として多量使用(製鉄所の副産物)
●一般的なコンクリートと同等の強度を確保
●実施工レベルでも問題なく強度を発揮
●CO₂排出量が マイナス(カーボンネガティブ) のコンクリートを実現

出典:西松建設│アサヒ飲料株式会社と協業し、カーボンネガティブコンクリートを開発

ナトリウムイオン電池蓄電により稼働する「未来につなぐ自販機」

2025年10月に閉幕した大阪・関西万博では未来につなぐ自販機が設置されていました。
「未来につなぐ自販機」は「CO₂を食べる自販機」に太陽光パネルとナトリウムイオン電池を搭載した次世代自販機です。大気中のCO₂を吸収するだけでなく、太陽光で発電した電力を蓄電して自家稼働が可能。これにより、稼働時の電力由来のCO₂排出をゼロにできます。現時点では、大阪・関西万博に設置していたもののみで世界に1台とのこと。

参考にしたサイト

アサヒ飲料:CO₂を食べる自販機
https://www.asahiinryo.co.jp/company/vending_machine/co2/

西松建設:アサヒ飲料株式会社と協業し、カーボンネガティブコンクリートを開発
https://www.nishimatsu.co.jp/news/2024/post_111.html

日本経済新聞:
https://ps.nikkei.com/asahiinryo2305/index.html

アサヒグループジャパン: 万博で発見!世界初のナトリウムイオン電池蓄電の自販機
https://harenohi.asahigroup-japan.co.jp/play/2025/05/13/3-19/

感想

自動販売機は治安面の影響もあり、日本ほど海外では普及しにくいのではないかと感じました。また、国内でも自動販売機自体は減少傾向にあるように思います。一方で、太陽光発電などを活用し、CO₂排出ゼロを目指した自動販売機へと進化していけば、もっともっと環境にもよくなると感じました。


普段は自動販売機で飲み物を購入することは少なく、コンビニを利用することが多いのですが、「CO₂食べてます!」といった分かりやすいメッセージが表示されていると、多少価格が高くてもあえて選びたくなると感じました。
環境配慮の取り組みが、消費者の行動にも影響を与えるのではないかなと思いました。


「CO₂を食べる自動販売機」を見かけたことをきっかけに調べてみたところ、この自動販売機は大気中のCO₂を吸収するだけでなく、他企業との連携により、その吸収材を活用したコンクリート開発にもつながっていることを知りました。身近な自動販売機の技術が建材分野へと広がっている点に驚くとともに、環境への取り組みが想像以上に進んでいることを実感しました。


「CO₂を食べる自動販売機」というネーミングが面白いし、目立つなぁと思いました。たくさんある自販機が全てこれに変わったら、大きな影響力になるのではないかと思いました。実際に自販機を作っているメーカーさんは、他社さんの自販機も作られていると思うので、他のメーカーさんが同じものを導入するのは難しいのかもとも思いました。しかし、このように身近なところで、「CO₂を食べる」ものが増えていくと、楽しいイメージが広がりますね!

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